おのざきについて

街をもっと多彩に、
もっと面白く。

初夏になると小名浜の港に水揚げされる「かつお」や四倉で水揚げされる「ほっき貝」、お盆になるといわきの街に轟く「じゃんがら」、夏の空に揺らめくかつおの火山(藁焼き)の香ばしい煙、秋になればどこからか香る「さんま」の香り、冬になれば、ぐつぐつと「あんこう鍋」。

いわきを語るのに「魚」は切っても切り離せません。その魚は「常磐もの(じょうばんもの)」と呼ばれ、紛れもなく、いわき市の「街の個性」なのです。

魚の消費量減少が続き、鮮魚店は姿を消し、漁師は減り、水産業の弱体化が懸念されています。水産業の弱体化は、いわき市という街の個性の喪失に繋がると私たちは考えます。

福島県最大の鮮魚店である私たち「おのざき」こそが、魚を通じて街をもっと多彩にもっと面白くすることで、この街の個性を守り、発展させていくべきだと使命を感じています。

私たちは魚屋の在り方を再定義し、魚を通じたまちづくりカンパニーを目指すべく、挑戦を続けます。

おのざきは地域のお客様に支えられ、福島県最大の魚屋として創業100年を迎えることができました。

次の100年に向けて、積み重ねてきた老舗の信用を土台に、進取の精神のもと新たな価値を創造し、時代に合った組織へと成長させていく必要があります。

福島県沖の潮目の海で水揚げされる「常磐もの」に代表されるように、いわきは自然の魅力が豊かですし、他にもこの街ならではの宝や恵みが多く眠っています。

それらを引き出し有機的に結び付け、この街にBeautiful Harmonyを奏でることで街の個性を守り発展させていくことが我々の使命です。

このミッションに深く共感してくれる前向きな仲間と私は一緒に挑戦を続けたいです。

おのざきの歴史

1923年創業 創始者・小野崎ウメ

「おのざき」は、小野崎ウメによって1923年によって創業されました。当時は女性に選挙権すらない時代。「女に魚屋ができるわけない」と嘲笑されながらも、10人の子どもを養うために自宅の軒先でひたむきに魚を販売しました。

1923年5月

1955年 2代目・小野崎英雄が事業継承

2代目の小野崎英雄は、母・ウメが切り盛りする家業の魚屋があまりにも繁盛したことで、高校を中退し、手伝いに。店を継いだ後、1973年には法人化。卓越したカリスマ性を武器に、店舗拡大を進め、会社が急拡大。

1955年

1978年 大型商業施設「やっちゃば」へ出店

1号店である「鎌田店」からほど近い場所に「やっちゃば」が開業。1号店の近隣にもう1店舗出すことに英雄は頭を悩ませたが、妻・晟子に背中を押され、満を持してやっちゃばに出店。徐々に売上が上がり、並べても並べても売れてしまう繁盛店に成長しました。

1978年

2009年 3代目・小野崎幸雄が代表就任

2009年に3代目として小野崎幸雄が代表取締役に就任。2011年に起こった東日本大震災の苦境の中、津波で製造ラインを失った地元業者を励ますため、商品を携えて首都圏に何度も足を運びました。

2009年

2020年 小野崎雄一が経営参画

震災後、窮地に立たされていた家業を救うべく、小野崎雄一が東京からUターンし、2020年1月に入社。経営理念策定、事業の構造改革、組織改革、商品開発、店舗開発、DX推進、など矢継ぎ早に挑戦をしかけ、16年ぶりに黒字転換。

2020年1月

2020年 経営理念策定

創業家全員が集まり、過去90年以上の歴史を振り返りました。すると、過去のひとつひとつの判断の裏には一貫した価値観がありました。そこに、「おのざき」がこれからどうなっていきたいかという想いをつけたし、「街をもっと多彩に、もっと面白く」という経営理念が誕生。まさに、おのざきの「過去」と「未来」がつまった、未来永劫揺らぐことのない理念です。

2020年6月

2023年 寿司おのざき・魚のおのざきplus+、オープン


2007年に商業施設「LATOV」の1Fに出店していた2店舗を改装。常磐ものと地酒にこだわる寿司店として「寿司おのざき」、創業100年をきっかけに原点回帰し、ワンランク上の海産物を販売する鮮魚店として「魚のおのざきplus+」が同時OPEN。

2023年6月

2024年 「おのざき平総本店」リニューアルオープン

2024年4月26日におのざき鮮場やっちゃば平店が「おのざき平総本店」としてオープン。実施したクラウドファンディングでは多くの方々に応援いただき500万円以上が集まりました。「常磐もの」を打ち出した体験型鮮魚店として、再出発。

2024年4月

2025年 4代目・小野崎雄一が代表就任

入社して5年が経過した2025年4月、小野崎雄一が代表取締役社長に就任。「常磐ものを国内、世界へ」というビジョンを掲げ、日々挑戦をしかけている。

2025年4月